BALENCIAGA FRAGRANCE COLLECTION
1947
1947年、バレンシアガは初のフレグランス 「ル ディス(Le Dix )」 を発表しました。 この名称は「10」を意味し、パリのアヴェニュー ジョルジュ サンク10番地に構えるメゾンのアドレスにちなむものです。
Le Dixは、ベルガモット、ジャスミン、ローズ、アイリス、ヴァイオレットのノートを組み合わせたフローラル・アルデハイドの香りで、戦後の顧客層にそのエレガンスが高く評価されました。 ボトルは当初、コンパクトなスクエア型でしたが、その後、フルーティング(縦溝)を施したドーム型キャップを備える、楕円形のデザインへと進化していきました。
1949年から1962年にかけて、クリストバル バレンシアガの指揮のもと、さらに3つのフレグランスが発表されました。 ひとつは、ジェルメーヌ セリエが手がけた、ウッディでアンバーのニュアンスを帯びたシプレフレグランス 「ラ フュイト デ ズール(La Fuite des Heures)」次に、1954年に発表された 「オー ド バレンシアガ(Eau de Balenciaga)」、そして 「カドリーユ(Quadrille)」 です。
これらの初期の香りは、クチュリエ自身の比類なき創造性というよりも、それぞれの時代の嗜好に根ざしたものでしたが、メゾンの黎明期におけるアイデンティティ形成に重要な役割を果たしました。
2025
初のフレグランス「ル ディス(Le Dix)」の発表から75年以上を経て、バレンシアガはそのフレグランスのヘリテージを新たに再構築します。
2025年9月10日、メゾンは10種のフレグランスからなるコレクションを発表。 融合と緊張感を通じて時代を超越し、従来の嗅覚的な香水表現の枠を越えるラインアップです。 このコレクションは、メゾンの継承財産へのオマージュであると同時に、時間がもつ「変容し、刷新し、意味を宿す力」を称えるものです。
失われたアイコンの再生は、メゾンのアーキヴィストたちによる15年にわたる探求から始まりました。その結実として、1947年に製作された一本の忘れ去られた香水ボトル、すなわちクリストバル バレンシアガが初めて手がけたフレグランス 「ル ディス(Le Dix)」 が再発見されたのです。
そのフラコンは細部に至るまでスキャンされ、忠実に復刻されました。現在はリフィル可能な仕様となり、球体のガラスキャップと手結びのリボンを備えています。 経年の趣を刻印したパッケージは、オリジナルのボックスデザインを甦らせ、バレンシアガを象徴するインダストリアルグレーの中にロゴタイプを再浮上させました。それは、過去と現在の融合を象徴するとともに、時の痕跡を物語るメタファーでもあります。
このスピリットは、ジョルジュ・サンク通り10番地にある バレンシアガ フレグランス ストアの再オープンによっても呼応しています。 フレグランスは、かつて「ル ディス」の着想源となった歴史的なアドレスへと再び戻るのです。
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